ゴミ捨て場は校舎の端、
階段の下のスペースで、
美化委員長だった俺は、
集められたゴミの処理をしていた。

と言っても実際は大した仕事はなく、
ゴミを捨てに来る生徒に、

可燃はそっち、不可燃はこっち、
牛乳パックは開いてこっちですよ、

といった風に指導するだけで、
俺にとっては掃除をサボってるのも
同義だった。

掃除時間も終わりかけ生徒も
あまり来なくなったので、

そろそろパンパンになったゴミ袋を
括り始めようとすると、

そんな誰も居ないタイミングで、
なんと、

リカがチリトリとゴミを
持ってやって来た。


俺を見て、
ハッとして一暼し、
コッチを見ないまま、

『…コレ、どこに捨てたらいいの。』