そうだ、

俺は、リカが好きなんだ。


伝えなければ。

気持ちを。

電話じゃダメだ。

でも今すぐに。


俺は自転車に飛び乗り、
彼女の家の前まで
必死でペダルを回した。

彼女の家の前には、
彼女の部屋が見える
電話ボックスがある。

彼女の家は
アーケードのある商店街の
並びにあり、
アーケードの下は店舗、
上は彼女の部屋だ。

その向かいの電話ボックスから、
彼女の部屋の灯りが見える。

よし、部屋に居る。

呼び出してコクろう。