ホリちゃんは、実家が中華料理屋の、
背中まで伸ばした髪を赤茶色に染めた、
いわば少しヤンキーな、
イッこ下の後輩。
『モッツ先輩、
〇〇さんと仲良いでしょ?!
今度紹介してくださいよー(笑)』
女子から電話といえば、
こんなんばっかりだ。
でも、
彼女はその風体とはウラハラに
明るく気丈な良い子で、
ついそのまま
リカの相談なんかをしてしまった。
『それ、でもリカ先輩が誤解してる。
二人が別れたのは、
モッツ先輩のせいじゃないよ!
それに、先輩、
まだコクってないじゃないですか!』
そう言われ、
俺はハッとした。