「これ以上……どうしろって言うの!?」
すると、涙が頬を伝った。
「美琴ちゃ……!」
私は先生の声を無視して、保健室を飛び出した。
なっちゃんだけは、って信じてたのに……
結局、ほかのみんなと一緒だった。
もう、誰を信じたらいいのかな……
私、一人ぼっちだよ……
苦しい……
誰か……!
私は体力の限り、とにかく走った。
どこに行くわけでもなく、無我夢中で走り続けた。
「はぁっ……はぁっ……」
見たこともないくらい、綺麗な風景が見える公園で足を止めた。
その公園にある花壇にはたくさんの花が咲き誇っていた。
「なんか……アホらしくなってきた……」
私、なにがしたいんだろう。
目的もなく、生きていく意味ってあるのかな。
いじめられてる人間に、生きていく道はあるのかな。