……強がってるだけで、助けてほしいんだよ、ホントは。


でも、言えないんだよ。



だって、強くなるしかないから。


それ以外に、いじめられるヤツには道はないから。


誰かに助けを求めたら、負けだから。


誰が間に入ったりしたら、また悪化するから。


もう、これ以上悪化させたくないんだよ──……




それから数週間後の昼休み。



「目無し、来て」



またこのパターン……


女子に囲まれてトイレとか、とにかくどこかに連れてかれるやつ。



てか、女子だけじゃないんだけどさ。


もう嫌な予感しかしないし。



「入って」



連れてこられたのは、空き教室。


今は誰も使ってないし、人が来ることもない。


てことは、もうあれしかないじゃん。



「早く入りなさいよ!」



私は背中を押され、教室の中に入った。



「さあ、目無し。あなたのファッションショーを始めましょ?」



教室にはクラスメイトは全員いるし、その他同学年の人もいる。


総勢六十人くらい?


そして、大学生の男の人が三人。