教室に入ると女子の視線が痛いこと。


原因はあの人だろうね。


私を保健室に運んでくれた、黒瀬くん。



「ちょっと目無し!あのイケメンとどういう関係なの!?」



私が窓側の一番後ろの席に着くと、クラスの女子半数があたしのとこに集まってきた。



なんか……


勘違いされてるよね、これ。


よし、ここはメッセージを打とう。


話すとかしたくないし。



私はスマホでメモのページを開く。



『彼はこのクラスの転校生らしいです。

私が倒れたのを助けてくれただけです』



これでいいよね。


私はそれをみんなに見せる。



「え、マジ!?」


「あの人、このクラスなの!?」


「目無し、いい情報ナイス!」



おお、機嫌がよくなりましたか。


よかったです。



「で?本人はどこにいるわけ?」



そーいえば。


どうしたんだろ。