『やっと戻って来られたか』

「そ、ソレイユ!」

そういえば、ソレイユは今まで何処にいたんだ?

「ソレイユ、ここは何処なの?」

『ここは、お前の心の中だ』

「こ、心の中?!いったい、いつの間に……?」

『お前は、スロウスに眠らされたんだ。俺は、タイミング良くここに逃げ込めたが、お前の意識はあいつに奪われた』

そ、そうだったんだ。

そんな事になっていたなんて、全然気がつかなかった。

『だけど、お前は自力で戻って来れた』

ソレイユは僕に優しく微笑む。

『それがお前の強さだ』

「これが、僕の……?」

その時、僕の持っていた指輪の中に赤紫の蝶の紋章が刻まれた。

『夕日の加護を受けた。これで闘えるぞ』

ソレイユの言葉に僕は頷く。

「行こうソレイユ!」

『あぁ!』

僕は、指輪をキーホルダーにかざす。

「共鳴(レゾナンス)!ソレイユとリンク・スタート!」