『でも、時間と場所はもうある程度決まってるよ』

「そうなの?」

『愛斗とソレイユの場合は夕日が見える時間帯、場所は夕日が見える場所』

「じゃあ、状況はどうなるの?」

私の場合はアクとの戦闘だったし、みんなを守りたいと思った時にリンク出来た。

そうすると、何か同じ条件があるのかな?

『それは……。ソレイユたち次第ね』

『俺たち次第だと?』

『そうだよ。愛斗とソレイユが本気で力を欲しいと思った時、加護は必ず二人に力をくれる』

シアンは自分の胸に手を当て優しく言う。

「僕たちが本気で力を欲しいと思った時……」

愛斗は私を見つめてきた。

その視線に気づいて愛斗を見返した時、慌てて目を逸らされた。

「ん?」

『だから、今のところアクたちと闘えるのは私だけってこと』

「そんな……」

愛斗は悔しそうに拳に力を込めた。

『ほら、早速お出ましだよ』

「え、なにが?」

『アクが作り出した兵器が』

シアンの言葉に、私たちは驚いて目を見開いた。