『でも、もう遅い。こうして均衡の鍵は取り出した。あとは、鍵穴を用意するだけ』
「鍵穴?」
『実は、世界を壊すには。“鍵”と“錠前”が必要なんだ。こうして、鍵はルルの中から見つかった。でも、ルルの中には錠前はなかった。なら、錠前はどこにあると思う?』
『……っ!』
まさか……。
私は、自分の胸に手を当てた。
『正解だ。シアン』
その言葉で、今まで失っていた記憶が流れ込んできた。
それは、まだ雪菜が小さい時で、私が一度死んだ時の記憶だった。
「鍵穴?」
『実は、世界を壊すには。“鍵”と“錠前”が必要なんだ。こうして、鍵はルルの中から見つかった。でも、ルルの中には錠前はなかった。なら、錠前はどこにあると思う?』
『……っ!』
まさか……。
私は、自分の胸に手を当てた。
『正解だ。シアン』
その言葉で、今まで失っていた記憶が流れ込んできた。
それは、まだ雪菜が小さい時で、私が一度死んだ時の記憶だった。