そんな奇跡の姿を見たアクは、にやりと笑うと言う。

『君は、八人目の守護者かな?』

「……」

奇跡はアクの言葉には頷かず、返事の代わりにアクを睨みつけた。

『本来なら、八人目の守護者なんて存在しない。八人目の妖精もね。それに、君が使っている武器は精霊剣じゃない』

アクは、瞳を不気味に輝かせると奇跡を見る。

『君、いったいどこから来たの?』

「お前には関係のないことだ。俺のことも、俺の妖精のことも……」

奇跡は、アクに向かって一発銃弾を撃つ。

しかし、その銃弾はわざとアクから外れるように撃たれ、撃たれた銃弾はアクの頬をかすめた。

「お前の存在は、この先の未来にとって邪魔な存在なんだ。世界を壊すことなんて、そんなこと俺たちがさせない」

『……。なるほど、だいたい君のことが分かったよ。俺の弟を殺したのも、君だってこともね』

「お前が俺の怒りに触れるようなことをしたからだろ」

『それもそうだね』

二人の会話についてけない……。

いったい、何の話しをしているの?