『アクが、ある女の子を作っているのを見たのです』

『ある女の子?!』

『アクにとってそれは、私たち七つの大罪には見られたくないものだったと思います。だから、それを見てしまったアクは、私を殺そうとして……』

『プライドも見たのか?』

『プライドは、私を庇ってくれたんです。でもあの子が、崖から落ちる前に襲ってきて……』

『そこまで研究が進んでいるのか……』

あの子が何者なのかは分からない。

だけど、あの子はお姉様やグリードを傷つけることをする。

そんな嫌な予感が私の中から消えない。

『お前たちが、アクに殺されそうになったのは分かった。もう一つ聞いてもいいか?』

『はい、どうせなら、全てお話ます』

『それは助かる』

私は、アクが元守護妖精たちとヴィーナス様を連れ去った目的や、ルル様が第2のヴィーナスとしての羽の生成が始まっていることを話た。

『つまり、お前たちの目的は、第2のヴィーナスになるルルの力を使って、新しい世界を創ろうとしていたのか』

『はい。元守護妖精たちをさらったのは、ルル様に私たちの言うことを聞かせるためでした』

『そして、ルルの羽の生成は始まっている』

アカツキ様の言葉に私は頷いた。