【アク】

『やぁ、みんな揃ったね』

俺の目の前には、七つの大罪たち全員が集まっている。

『全員を呼んだのは他でもない、これまでみんなが集めてくれた物を、今ここで俺に預けてくれないか?』

グリードは、視線で兄弟姉妹たちを促す。

そしてグリードの瞳が紫色に輝くと、彼等の体から小瓶が出て来る。

その小瓶は、俺の目の前まで飛んで来ると、俺の手のひらの中に落ちた。

『君たちには本当に感謝しているよ。これで鍵を作るのに一歩近づいたよ』

でも、本当は鍵を作る為の物じゃないけどね……。

七つの大罪たちは、床に膝をつき頭を下げ、それを見た俺は立ち上がり力強く叫んだ

『さぁ、ここからが本当の闘いの始まりだ!』

俺は、クリスタルの中にいる母様を見上げた。

『見ていてください母様!俺たちが目指す理想の世界が実現されるその時を――!』

俺の笑う声が城の中に響き渡った。