ちょ、ちょっとこれはまずいって!
いくら女の子同士でも、こんなところを見られたら変に誤解されちゃう。
『雪菜、目が覚めたって聞いたけど……』
『……』
「あっ……」
扉を開けたシアンとソレイユたちが、部屋の中に入ってきた。
しかも、今の私たちの光景を見て体を固まらせた。
『今すぐ閉めなさい!』
『ソレイユ!ちょっとごめんね!』
『ごほっ!』
ソレイユのお腹に、シアンの拳がクリティカルヒットし、ソレイユはそのまま前へと倒れ込んだ。
『ふぅ、危なかった……』
「いやいや、ソレイユ倒れちゃったじゃない!」
『仕方ないでしょ?今の雪菜の姿をソレイユに見せるわけにもいかないし』
「だからってお腹にパンチは駄目だって」
ソレイユ、ごめんね。
私なんかのために犠牲にされちゃって……。
あとで謝っておこう。
『それでアスナ、今の状況を説明してくれる?』
『は、はいシアン様!』
アスナは慌てて私から離れる。
『実は――』
☆
『なるほど、アクによって傷つけられた傷が後も残らず消えた。ということでいい?』
『はい』
私は、シアンたちの会話を聞きながら乱れた服を直していた。
『それは、アスナが治療してくれたおかげじゃないの?』
『それは違います。確かに私の力で傷口は塞ぎました。しかし、傷が完全に消えるにはまだ一ヶ月はかかるはずでした』
「い、一ヶ月?!」
そんなにかかるほど酷かったの?!
改めてそんなことを言われると少しゾッとした。
『なら、なんで傷が……』
『私にも分かりません』
傷が知らないうちに私の体から消えた……?
でも、私には何も身に覚えがなかった。
『とりあえず、オルドにはこのこと報告しておいてくれる?』
『はい!』
アスナはそう言うと、ソレイユを踏みつけて部屋から出ていった。
「そ、ソレイユの扱いだけ酷くない?」
なんか、可哀想だなと思う。
いくら女の子同士でも、こんなところを見られたら変に誤解されちゃう。
『雪菜、目が覚めたって聞いたけど……』
『……』
「あっ……」
扉を開けたシアンとソレイユたちが、部屋の中に入ってきた。
しかも、今の私たちの光景を見て体を固まらせた。
『今すぐ閉めなさい!』
『ソレイユ!ちょっとごめんね!』
『ごほっ!』
ソレイユのお腹に、シアンの拳がクリティカルヒットし、ソレイユはそのまま前へと倒れ込んだ。
『ふぅ、危なかった……』
「いやいや、ソレイユ倒れちゃったじゃない!」
『仕方ないでしょ?今の雪菜の姿をソレイユに見せるわけにもいかないし』
「だからってお腹にパンチは駄目だって」
ソレイユ、ごめんね。
私なんかのために犠牲にされちゃって……。
あとで謝っておこう。
『それでアスナ、今の状況を説明してくれる?』
『は、はいシアン様!』
アスナは慌てて私から離れる。
『実は――』
☆
『なるほど、アクによって傷つけられた傷が後も残らず消えた。ということでいい?』
『はい』
私は、シアンたちの会話を聞きながら乱れた服を直していた。
『それは、アスナが治療してくれたおかげじゃないの?』
『それは違います。確かに私の力で傷口は塞ぎました。しかし、傷が完全に消えるにはまだ一ヶ月はかかるはずでした』
「い、一ヶ月?!」
そんなにかかるほど酷かったの?!
改めてそんなことを言われると少しゾッとした。
『なら、なんで傷が……』
『私にも分かりません』
傷が知らないうちに私の体から消えた……?
でも、私には何も身に覚えがなかった。
『とりあえず、オルドにはこのこと報告しておいてくれる?』
『はい!』
アスナはそう言うと、ソレイユを踏みつけて部屋から出ていった。
「そ、ソレイユの扱いだけ酷くない?」
なんか、可哀想だなと思う。