おじさんは2人の事を本当の子供だと思っていたのだ。


それでも、引き裂かれた兄弟の傷は深すぎた。


「なんで、こんなことに……」


聖也が呟く。


そういえば、聖也は聡さんの予知夢は見なかったのだろうか?


そう考えて気が付いた。


そうだ。


昨日はあたしも聖也も眠っていない!


眠っていないんだから、予知夢だって見るはずがない。


あの後聡さんに何があったのかはわからない。


でも、4ケタまで増えたと思っていた番号は急激に減って行ったのだろうということだけは、理解できていたのだった。