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学校から丸山先生の家までは徒歩で20分ほどの所だった。


大きな古民家が見えた途端、その異様さに気が付いた。


家の門の前に人だかりができていて、その中には警察官の姿もあったのだ。


昨日までと打って変わっての様子に、あたしと聖也は立ち止まった。


「何かあったのかな?」


聖也が言う。


「わからない」


あたしはそう返事をするだけだった。


聡さんの連絡先も聞いていなかったので、何が起こっているのかもわからなかった。


この状態じゃ、あたしたちは近づけそうにない。


すると聖也が近くにいた野次馬の1人に声をかけた。


「なにかあったんですか?」


そう聞くと、声をかけられた男性は好奇心をむき出しにした表情で「誰かが自殺したらしい」と、言ったのだ。


「自殺?」


聖也が眉間にシワを寄せて聞き返した。


男は頷き「この前はこの家の子が事故死したんだ。きっとその後を追いかけたんじゃないかな?」と、言葉を足した。