そんな事わからない。


今まで一度だって自分自身の夢を見たことなんてないんだから、わかるわけがない。


「ごめん野乃花、電話切るから」


俺はそう言うと、野乃花の返事を待たずに電話を切った。


俺の番号札は3ケタ。


今までの事から考えると、早くて明日。


遅くても明後日には死ぬということだ。


途端に寒気が全身を包み込んで、俺は頭まで布団をかぶり、ギュッと目を閉じた。


俺は今日、俺が死ぬ夢を見るんだろうか……。