礼に続き和まで死んでしまって、クラス内では悪い噂が立ち始めていた。


礼と和の悪事を知っていたクラスメートたちは、2人は誰かから復讐されているのだと言い始めたのだ。


それによって礼や和のことをよく知らなかった他の生徒たちも、同じような目で2人を見るようになっていた。


「自業自得だ」


聖也は噂話を聞いて顔をしかめてはいたが、冷たくそう言い放った。


しかしこの事態を重く見た学校側はあたしたちのクラスだけ学級閉鎖という処置をとることになった。


副担任から始まり、礼と和。


それは不幸な出来事が続いたせいに過ぎないけれど、あたしたちのクラスは呪われているんだというデマまで出回り始めた頃だった。


「明日から3日間の学級閉鎖だが、必要最低限の外出以外は避けるように。


あくまでも立て続けの不幸のせいで授業に支障がでているから休むと言う決断をしたまでだ。遊んでいい期間じゃない。だから宿題は山ほど出すからな」


そんな担任の先生の言葉にブーイングを飛ばすものはどこにもいなかった。


みんな、なんとなく重苦しい雰囲気に包まれている。