あたしは鏡の前に立ってクルリと一回転してみた。


夏らしさが全面的に出ているコーディネートだ。


「いいじゃん! 最後に帽子か……それとも日除けの傘のほうがいいかなぁ?」


レースの日除け傘を使うと、途端に上品なお嬢様のように見えてなんだか照れてしまった。


気が付けば外は暗くなっていて、結菜はこの日あたしの家に泊まる事になったのだった。