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学校が終わって家に帰ると、あたしはさっさとお風呂に入り、ご飯を食べて8時前には布団の中にいた。


無理矢理目を閉じて眠りにつく。


夢の中であたしは礼と2人でいた。


礼はいつのもいやらしい笑顔をあたしへ向けている。


聖也の彼女をイジメ、自殺にまで追い込んだ女。


あたしは歯を食いしばり礼を睨み付けた。


こんなヤツとは絶対に仲良くならない。


いくら金持ちでも、いくら有名人と会う事ができても、願い下げだ。


そう思ったとき、アラーム音で目を覚ました。


スマホを確認すると時刻は夜の12時。


外は真っ暗だけど、一階から物音は聞こえてこない。


両親はもう眠っているようだ。


あたしはベッドから抜け出して着替えを始めた。


中途半端に眠ったせいで避けに頭がボーっとする。


眠らずに出かけた方がよかったのかもしれない。


そう思いながら、そっと玄関から外へ出た。