☆☆☆
それから数十分後。
あたしと聖也は公園のベンチに座っていた。
子供たちはもう家に帰っていて、公園の中にはあたしと聖也しかいない。
なんだか少し緊張して座り直すと、雨ざらしのベンチがギッと悲鳴を上げた。
「で、話ってなに?」
「考えたことが1つあるんだ」
そう言う聖也の目は輝いている。
聖也が何を考えて、何を報告しに来たのか。
考えなくても能力についての話だと言う事はわかった。
「俺達ってさ、いつも『助けたい』と思って行動を起こすだろ?」
「うん、そうだね」
あたしは頷いた。
助けたいと思わなければ、死ぬとわかっている人間に近づくこともない。
できるだけ離れて、できるだけ視線を合わせず、素知らぬ顔をして生きていく。
聖也と出会う前のあたしみたいに。
「その『助けたい』って気持ちを捨てれば、もしかして寿命が延びんるんじゃないかなって」
聖也の言葉にあたしは目を見開いた。
助けたいと思わない?
それから数十分後。
あたしと聖也は公園のベンチに座っていた。
子供たちはもう家に帰っていて、公園の中にはあたしと聖也しかいない。
なんだか少し緊張して座り直すと、雨ざらしのベンチがギッと悲鳴を上げた。
「で、話ってなに?」
「考えたことが1つあるんだ」
そう言う聖也の目は輝いている。
聖也が何を考えて、何を報告しに来たのか。
考えなくても能力についての話だと言う事はわかった。
「俺達ってさ、いつも『助けたい』と思って行動を起こすだろ?」
「うん、そうだね」
あたしは頷いた。
助けたいと思わなければ、死ぬとわかっている人間に近づくこともない。
できるだけ離れて、できるだけ視線を合わせず、素知らぬ顔をして生きていく。
聖也と出会う前のあたしみたいに。
「その『助けたい』って気持ちを捨てれば、もしかして寿命が延びんるんじゃないかなって」
聖也の言葉にあたしは目を見開いた。
助けたいと思わない?