子どももいて、ましてや
セクキャバじゃ40万円は期限内に払いきれないだろう。


恋夜はそう思ったのか小倉のソープランドで働けと怒鳴っていたのが聞こえた。




子どもみたいに泣きじゃくる夏希ちゃんと
親みたいに怒鳴る恋夜。


あまりにもしつくこく感じたのか
タクシーを呼んで無理矢理入れられ、家に帰らされていった。




恋夜「払えなかったら今すぐ俺の家から出ていけや!!!」



と言いながら自動ドアなのに思い切り力強くタクシーのドアを閉めた。




そのまま恋夜の家であろう方向に走っていった。




私はそれを少し遠くから見ていた。




恋夜「あ、めぐちゃん、だっけ。

なんか巻き込んでごめんな。」



私「……………。」



急に恋夜が怖い人に見えてきた( 笑 )

(飲む時は普通に楽しい人でしたけどw)




恋夜「俺はなんもしてないよ?

あいつが勝手に作った掛けなんだ」


私「え?」


恋夜「俺が煽った酒じゃねぇんだよ

の癖して払えねぇとか

彼女だから払わなくていいとか

わけわかんねぇことほざいてやんの」



私「夏希ちゃんと恋夜くんって

付き合ってるんじゃなかったの?」



恋夜は苦笑いしながら手を横に振った。



恋夜「ンなわけ!

色恋だよ!色恋!」








私はここで初めて色恋を知った。


凄い知り方でしょ( 笑 )






恋夜「俺、一言もなっちゃんに付き合おうとか言ってねーし。」



まぁ本人がそう言ってしまえば
夏希ちゃんが勝手に恋夜を彼氏扱いしたってことになるから

彼は悪くない、と思った。




するとお店のドアが開いてこそこそと出てきたのは時夜。



時夜「あっ…めぐちゃん…」


気まずい空気だったのか
時夜は申し訳なさそうだった。



恋夜「あぁ、時夜。

アイツは返したよ。

洗い物に戻っていいよ」


時夜「あっそーすか

わかりました」


と言って時夜が立ち去ろうとしたら
恋夜が時夜を止めた。


恋夜「おい。

時夜、せっかく初めて接客したお客さんなんだから

連絡先くらい交換してやれよ。」


時夜「あっ…は、はい!

め、めぐちゃん、大丈夫?」


私「あ、いーよ

番号教えるね!」










そんな暗いイメージから始まったホストクラブデビュー。


ここから時夜と過ごした日々を書いていきますが

あんまりホストっぽくないです( 笑 )