すると恋夜と言うホストが私のカウンターのイスを引いてくれて、夏希ちゃんの隣へ誘導された。

恋夜は中洲から移籍したベテランホスト。
体つきは細くて棒のようでした。

theホストって感じ。


恋夜「俺は恋夜(レンヤ)。

ちょっと夏希と話があるんよね。

借りていい?」


私「あ、は、はい…」


と、恋夜は私にお水を出してくれた。


恋夜「今日忙しくて誰もつけれないし、夏希と大事な話あるからお金はいらないよ。

隣でグラス拭きしてる新人と喋ってなよ。」



と、私の目の前でグラス拭きをしていた細身の黒髪の新人ホストが私の方を向いた。


時夜「あっ、えっと、

時夜(トキヤ)です。

ま、まだ3日前に入ったばっかりなんすよね…」


と、ごもごも喋りながらグラスを拭いていた。




彼が私の人生で初めて指名するホスト。