今日が小学校最後の登校日。卒業証書を手に握りしめた私は今、「卒業生退場」の真っ最中。私の前には、すごく背の大きい男子がいる。私は背が小さいから、余計大きく見えるのかもな、とか考えながら歩いていく。

教室に戻った私たちは、一人一本担任の先生に花を渡す。先生は受け取るとき一人ひとりに丁寧に話をしてくれた。

最後の先生からの話はみんな大号泣。小学校の卒業式でこんなに泣くことは普通ならあんまりないだろう。

私は卒業してから入学式までの何日間かは、最後の「小学生」を楽しむように遊びまっくた。

夜の定番となっている彼氏とのLINE。明日から中学校生活が始まる。
明日は早起きしよう、と思って早く寝た。

朝起きてスマホを開くと、昨日の夜にLINEで
「クラスが離れても、俺のこと振ったりするなよ」
とメッセージが届いていた。

なんだかクラスが離れても大丈夫な気がした。
                           カコ
_案の定クラスは別々。残念だったけど、家も近くの友達 架湖 と同じクラスになれたから良かった。

この中学校は 3つの小学校の生徒が通う。

シモトウゲ シモショウ
下峠小学校。通称:下小

ナナボシ ナナショウ
七星小学校。 通称:七小

ノウラフジ   フジショウ
野浦藤小学校。 通称:藤小

                     ナナボシ
この3つの学校から生徒が通う学校の名前が、七星中学校。

中学生になれた嬉しさに心躍らせる私だった。