「俺、佐野力矢っていうんだ! よろしくな!」 そういって目の前の男は手を伸ばしてきた。 「そう、よろしく」 手には触れずそう答え、目の前を去ろうとすると 「力矢?」 聞いたことのある声が聞こえてきた。 「おっ真!」 まさかね、なんて思いながら振り返ってみると 爽やかな青年がいた。