『おーい、なつきー。
藤井先輩が放課後図書室こいだとさー』


夏希「ふーん。分かった」






クラスメイトの男子が放ったその言葉。
購買から帰ってきた私にいきなり降りかかる。

素っ気なく言い返した私。
周りは何があったのかと騒ぎ出した。
あー、こういう事になるから大声で言われたくなかったんだよ...






少し照れながらも、
私は少しだけ嬉しかった。






何かね、先輩と繋がった感じがして。
誰もが羨む先輩だもん、
誰でも何かしらの関係は持ったら嬉しくなるよ、そりゃ。


なんて、気持ちを見透かすように
親友の秋葉由実は言い放った。






story characters③

*秋葉由実

夏希と同じ、高校一年生。
中学の時からの夏希の親友。
いつも何かと夏希を気にする、姉御系タイプ。