4月

「友〜クラスまた同じだよっ!」

私は横にいる親友の友に言った。

「本当」

私はもう一つある人物の名前を探した。

「あっ、隆ちゃんも一緒」

「良かったわね。那瑠」

「うん!」

私は笑った。

「修木も一緒だから、雛山も安心なんじゃない?」

「そうだね。堀江君もだ〜♪」

「何がそんなに嬉しいんだ?」

「隆ちゃん!!」

彼、隆ちゃんこと雛山隆大は私の幼馴染み。


「おっはよ〜那瑠ちゃんお菓子ちょ〜だい」

「.........」

「あら、修木いたの」

「俺の扱い酷くない!?」

「えっと、輝也君お菓子どうぞ。それと大丈夫だよ!輝也君隆ちゃんで見えなかっただけだから」

『グサリ』

「(見えなかった=チビ)うぅ...」

私がそう言うと輝也君は何故か半泣きになった。輝也君は身長162cmという小柄な男の子。隆ちゃんは身長が178cm。そのため、よく女の子からの呼び出しがある。
そのたびに隆ちゃんはため息をついてる。
輝也君も隆ちゃんよりは少ないけど女の子からの呼び出しがある。

「?????」

「はぁー」

私の頭の上には、はてなが浮かんだ。
そして友はため息をそっとついた。

「くっくっ......ハハッ...ハハハッ」

「隆大笑うなよ!!傷ついてんだからな!」

「仕方ないじゃない。修木チビなんだから」

『グサリ』

「友、本当のこと言ったら可愛そうだよ」

『グサリ』

「那瑠あんたもけっこうひどい事言ってるわよ。」

「え?」

私はキョトンとしながらも友が言った言葉の意味を考えていた。

「話を戻す。那瑠」

私は隆ちゃんに声をかけられた。

「ん?なになに?」

「何で堀江が一緒なクラスだからってそんなに喜んでんだ?」

隆ちゃんは怒っているような拗ねているような顔をしていた。

「それは、野球部の人が一人でも多く一緒なクラスで嬉しかったからだよ」

「...お前...は」

「?????」

隆ちゃんの言葉が聞き取れなかった。
私が首をかしげていると隆ちゃんは照れくさそうにもう1度言った。

「...お前には俺がいるだろ/////」

この時私の胸が大きな音を立てた。
そして友と輝也君がこんな会話をしていたとは私も隆ちゃんも気づいてなかった。

「早くくっつかないかしらこの2人」

「仕方ないよ、那瑠ちゃん自分のことには鈍感だもん。」



この時からかな私の恋が始まったのは。