キーンコーンカーンコーン…

「じゃあ未桜また帰りねー!
ばいばーい」

「うん、ばいー」

私はそう言って階段をのぼりはじめた…とき…

ズルッ

「えっ!きゃ…」

(やだ、落ちる。)

周りの人たちも騒がしくなっていた。
「きゃー!」「やばくない?!」
って声が聞こえる

(落ちる…!)

サッ…

「おっと、危ない。
大丈夫?」

(え…?)

私はゆっくりと目をあける

「え…?あ!だ、大丈夫です!」

よく考えると今この男子にお姫様抱っこされている

私は慌てて恥ずかしさがある

「だ、大丈夫なので!
離しても…」

「あ、笑
ごめん、恥ずかしいよね」

(どうしよー!これって運命的な
出逢い?!なわけ…ないよね…)

ピンポンパンポーン
「生徒の皆さんは早めに教室に行ってください」

校内放送が入る

「あ、じゃあまたな!」

「あ、助けてくれてありがとうございます!」

「おう!怪我なくてよかったぁー」

そう言ってその人は教室の方へ行った

(それにしても…かっこよかったなぁ)

「…って私は何言ってんの…!
でも…名前なんて言うのかな」

そう言い私も教室の方へと行った