ガチャ


ドアが開いてゆりかが部屋に入ってきた。


「おじゃまします。」


「どーぞ。」


「あのね、葵。わたしね、葵と話がしたかったからきたの。あの事件からずっと葵のこと避けててごめん。あれは葵がしたことじゃないってわかってた。だけどもしかしたらって少し疑ってた自分もいた。ほんと最悪だよね。中学校からずっと一緒にいたのにね。」


私は黙ってゆりかの話を聞いていた。

「…ほんとにほんとにごめんなさい。ずっとずっと謝りたかった。もう一度葵と仲良く学校で過ごしたいよ。私ってほんと最悪だね。」

そう言ってゆりかは謝ってくれた。