私は淡々とした口調で話すゆりかをじっと見ていた。

「それから葵は何日間も学校に来なくなりました。ほんとなら一番に家に言って相談にのってあげたかったんだけど自分が原因でそうなったのにそんなことできるはずもなく今もそのまんま仲直りもできてないんです。」


「今の私にはバスケを頑張っていける自信がありません。だからやめさせて下さい。」


バスケ部の顧問は少し考えてから、


「阿久根の気持ちはわかった。でも俺はお前に期待してたしお前のバスケに対する気持ちもプレー中の楽しそうな姿もまだ少ししか見てないが、すっごくつたわってきた。ほんとにこれでやめていいのか?もう少しきちんと考えてみろ。俺はお前にはまだ迷いがあると思うが。とりあえず河野ときちんと話をしてこい。」



「わかりました。でもしばらく部活休ませて下さい。」

「わかった。しっかり考えなさい。」

「はい。しつれいします。」