ゆりかは自分の怪我のことより葵をずっと慰めてくれた。

ほんとは自分が苦しいはずなのに、すっとずっと泣いてる葵を慰めてくれた。

あの時は葵は自分のことしか考えてなくて、ゆりかを逆に苦しめてた。

しかもゆりかは絶対葵の前でそのことに関してなにも言わないし泣かなかった。


でも、あおからゆりかママに聞いたらやっぱり毎日夜泣いてたんだって。



高校の時は怪我も完全に治ってて、ゆりかはバスケ部に入った。

次こそ最後まで試合に出て、全国制覇したいつて。


葵と一緒にバスケしたいって言われたけど、今ではもうバスケットボールに触るだけでも震えが止まらない。