放課後、私は学校中を探し回った。


いつもならバスケ部で部活してるのに、

ゆりかは今日はいなかった。

バスケ部の子に聞いても、

「最近、ゆりか休みがちなんだよねー。
きても全然集中できてないみたいだし。せっかくスタメン入れてたのに、おろされるかも。」


あのゆりかが部活に来てないって。

ゆりかはバスケが本当に好きで、
わたしと同じ小3の時から今までずっとバスケをしている。


中学校の部活は本当にハードで年に10回もない貴重な貴重な休みでも、


「葵!体育館にバスケ練習しにいくよ!」


「えぇー。遊びたいよぉ〜、」



「もー、遊びに行くぐらいいつでもできるんだから。ほら!中体連で地区で優勝して県大会出場して、九州大会もでてそして目指すは全国!」



「ゆりか、さすがー!その根性羨ましいわぁ!」


「ばーか。なに諦めてんの?ミニバスの時も県で3位だったんだよ?しかも中学のメンバーはうちらのミニバスのチームと隣の結構強いメンバーが集まっためっちゃいいチームなんよ?みんなで頑張ればいけるって!」



「確かに、うん。がんばる!」


「そう、その意気!スタメンとるぞー!」