「そうだね。なんだ。ゆりか、太陽の妹だったんだ。」


ホッとしたらなんだか急に涙が止まらなくなった。


「葵、今まで避けててごめんな。自分のことでいっぱいいっぱいで、葵のことまで考えられる余裕がなかった。不安な思いにさせてほんとにごめん。」


「ほんとだよ。お昼太陽に避けられるし、ゆりかとぎゅって隠れてしてるし。ほんと心が痛かった。


太陽はほんとはゆりかのことが好きで葵に近づいたんじゃないかなって心配してた。


でもね、そういうことがあったから気づいたこともあったんだ。


あおは、太陽のことが大好きなんだってこと。」



「ふっ、ははは。そーかそーか。葵には俺が必要か。そっかそっか。

葵、俺にベタ惚れだなぁ。」


「う、うるさい。ほんとのことだもん。」

「お前、かわいいなぁ。大丈夫だよ。俺はゆりかちゃんに近づくためにお前の彼氏になったんじゃない。

俺はお前が好きだから、彼氏になったんだ。

葵、俺はお前が大好きだ。

今の俺は葵しか見えてないから。


うっわー。今俺ちょーくさいこと言っちゃってんじゃん。」



「ふふふふ。たいようー大好きだよぉ。あおもね、たいようしか見えてないから。」


「あおい。」


「なぁに?」

顔を上げると、


チュッ


「太陽?」

「お前の唇、甘い味がする。」


え!太陽/////


「大好きだよ。太陽。」


「俺も。」


長い長いキスをしたー