「そ、うなんだ。」


「うん、あの時はゆりかちゃんに呼び出されて。


葵のことで。」


「あたしのこと?」


「そう。いきなり呼び出されてなんかと思えば、


「太陽先輩、葵とはどうなってるの?最近あの子今までよりもっと元気ないんだけど。」


「え、葵が⁉︎」



「なんで。大事にしてあげてよ。葵はあたしの、あたしの大事な親友なんだからー。」



そうやって、ゆりかちゃんいきなり泣き出したんだ。


「違う、わかってる。あたしのせいだよ。あたしはあの嫌がらせ葵がしたなんて思ってない。でももし葵があたしに嫌がらせしたんだとしたら。そう思うと怖くて怖くて。葵はあたしに声かけてくれたのにさ。無視してしまった。」



「そっか。でも、ゆりかちゃんはそれが一番辛かったんだろ。なら、きちんと話してみたらどうかな。」


「ううん。もう今更無理だよ。葵、絶対あたしのこと嫌いになってるよ。」


「何言ってんだよ。お前ら親友なんだろ?なら、葵は嫌いにならないよ。それにあいつはそんなやつじゃないこと俺は知ってる。ゆりかちゃんもそうだろ⁉︎」


「うん。そうだね。ありがとう太陽先輩… ううん、お兄ちゃん。」


そう言ってゆりかちゃんとびっきりの笑顔、みしてくれた。



そしたら、そこに葵がいたんだよな?」