あおは、このまんまどーなるんだろ。


ずーっと何もしないのかな。


その方が楽。


「あおー、お母さん仕事行ってくるからね。学校行きなさいよー!いってきまーす。」


みんなが家から出て行ったあと、ケータイで動画を見たり、ドラマを見たりして、やっと午後の5時になった。


ピーンポーン。


誰⁉︎


家から出たくないんですけど、…。


でも、宅配便ならしょうがないか。

「はーい。」


「おい、あおい。」


そう、呼ばれたからびっくりしてドアを閉めようとしたら思いっきり開けられた。


その声の持ち主は、そう。涼だった。



「なによ。」


「なによ、じゃねーだろ⁉︎」

「なんで学校来ないんだよ」


「涼には関係ないでしょ。」

「はぁ、関係なくねぇーよ。一応幼馴染なんだから。」


「あっそ。そりゃどーも。」


「んじゃ、お邪魔しまーす。」


そういって玄関に上がりこんできた。

「おい。お前の部屋行くぞ。飲み物持ってこい。」

カチン
こいつこんなに上から目線だったっけ。


「はいはい。」