『りきーーーーーーーー!』


『んだよ。朝からうるせーなー。』


『おはよう!!』

先週に高校1年生になった鈴村そら。
そのお隣にはそらの幼馴染みの音梨りき。

2人は同じ高校に通う幼馴染み--------

『おはよ。』

りきは、かっこよくて皆から好かれてモテる男の子…

わたしはその逆でモテない女の子…


だからいつもりきの隣にいるといろんな人から「付き合ってるの?」とかって聞かれる…。

だから私たちは2人で否定して幼馴染みだってことを皆に伝える。



だけど私の本当の気持ちは…



りきが好きなんだ。


小さいときからいつも一緒にいてくれるりきの事が…

だけどこんな事、口が避けても言えない…

でも親友の瑠華ちゃんだけは知っている。


『ねぇ!!やばいよ!!遅刻するよ!!!!』

本気でこの時間やばいよ…!
あと5分で朝のHRが始まっちゃう…!!!

『まじかよ…?!
そら、走るぞ!!!!』

『え…?!!』

ちょっとまって!!!!
追い付かない気がする…

って…ぇぇぇぇぇぇえええぇぇぇぇ!!!!


手…手ぇぇぇぇぇぇぇぇ…!!!!

りきが手繋いでくれてる?!
そんで一緒に走ってくれてる?!

『り、りき!!
遅刻しちゃうからうちのことは置いてっていいよ!だから、先に行ってて!』

『んなもん、できるわけねーだろ!
一緒に学校までこのまんま走るぞ!!』

りき~…。ごめんね。
でもがんばって学校まで走る!

『わかった。』