「…っぷ」

「え?」

「っあはは!」

 そこ笑うところ!?

 大笑いし始めた夏に思わず手の力が抜けて瞬に抱きとめられる。

 何が面白いのか笑い転げてる夏。

 どこにそんなに笑えるところが…?

「…っぷ」

「あはは!!」

 特別おかしいことなんか何もないのにみんなも笑い出す。

 な…なんで?

 でも、みんなの笑ってる姿を見ていたら何だか笑えて来て、結局笑い始めた。

 何がおかしいかなんてわからないし、なんでこんな笑い転げてるのかもわからない。

 だけど、なんだかおかしくてしょうがないんだ。

 散々笑い転げて、気づけば真っ暗で、そんな街の中をみんなで急いで商店街に向かった。