「あの、お、俺を志季に入れてください!お願いします!!」
お腹から出したような大きな声に思わず肩が揺れる。
運動部…。なのかな?すごい発声力。
って、感心してる場合じゃない。
「えっと、キミ、高校生?」
「…中1です」
「だよね。悪いけど高校生になったら出直してくれないかな?原則高校生以上って決めてるんだ」
ボランティアと言っても有償だし、一応高校生からと商店街の人たちとも話がついてることだからなぁ。
気持ちは嬉しいけどね。
男の子は突然膝をつけて…ん!?
「お願いします!!雑用でも、何でもやるので、お願いします!!」
「え、ちょ…」
「お願いします!!!」
えぇ…ど、土下座って…。なんでそこまでして入りたいの?
そんなに魅力あるところだっけここ…。
あまりの必死さにどう対応していいか分からない。
どうしよう…。何とか説得して…諦めてもらうしかないかな。