「…ッ!?」

「あ、気が付いた?」

 ここ…どこだ?こいつも…。

 なんで、こんなとこにいるんだ?

 目が覚めたら知らない場所で、ソファーの上に寝かされてた。

 部屋にいるのは俺と、話しかけてきた知らない男だけ。

 …そうだ、ばあちゃんとじいちゃん!?

 ソファーから抜け出してドアに向かって走る。

 とにかく、早く行かなきゃ。2人とも死んじゃう…。

 ドアノブに手をかけようとした瞬間、ドアが勝手に開く。

 そこにいたのは兄貴で、俺を見るなり舌打ちする。

「どこ行く気だ」

「じいちゃんとばあちゃん助けに…」

 肩を掴まれるなり部屋に押し込まれる。

 部屋に入って来た兄貴は後ろ手にドアを閉めながら俺を睨む。