「やっぱ、秋奈には敵わないなぁ…」 「…夏?」 「…でも、これは俺も譲れないんだ」 お腹に強い衝撃が走る。 一気に視界がかすんで夏の顔がよく見えない…。 「な…つ…」 「…ありがと。嬉しかった」 泣き笑いのような、そんな顔が見えたのが最後。 かろうじて繋いでいた意識を手放してしまった。