「ついでに紅蘭ってとこだよ。結構頭いいところだから頑張ろうね。夏樹くん…じゃなくて、夏って呼ぶね」
「夏樹、心配すんな。叩き込んでやる」
「…ありがとう。…よろしくな、秋奈、瞬桜」
夏は嬉しそうに、寂しさの消えた笑顔で笑ってくれる。
そんな無邪気な笑顔につられて笑顔になれる。
「うん」
「おう」
3人で手を重ねて、頑張るぞ~と言うけど、瞬は俺は決まってるけどなって士気を落とすようなことを言って、夏樹くんは勉強したことないけどってとんでもないことを言ってたっけ…。
あの日から、もう2年も経ってたんだ。
2年も一緒にいたのに…。
なんで、なんでいなくなっちゃったの?夏…。