混乱してるところに男の子に手を引かれるままに歩き出す。
「でもまぁ、せっかくだから遠慮なく」
「な…てめぇ！ふざけんな！！」
「え、ちょそっちじゃない！」
どこ行くの男の子は…。
男の子はえ？と言う顔を浮かべて、瞬は反対の手を掴んできたところで動きを止める。
「私の家、あっち…」
「へ？」
「…秋、お前あほか？」
「何が？」
ただ家に連れてってお礼をするだけじゃんね？
なんで２人とも微妙な顔してるの？
まぁ、２人とも手握ってるし、このまま連れてっちゃえばいっか。
ぽかんとした顔の２人をずるずる引きずりながら家に向かった。
