「…秋、行くぞ」

「え?」

「こいつ、連れてかれる」

「あ…。い、いこ!」

「は?」

「いいから!」

 男の子の手を掴んで走り出す。

 後ろから警察の声が聞こえた気がするけど、無視して走り続けた。