「でもね、よく考えたら…… お父さんもお母さんがいなくなっちゃって寂しかったのかもしれないね。」 墓地には誰もいないから あたしだけの声が響き渡る。 「ねぇ、お母さん……あたしはこのままでいいとは思わないよ?賛成なんかしたら大好きなお母さんを裏切る形になってしまうもん。」 裏切りたくないよ、 あたしのお母さんは1人だけだもん。 もう1人なんていらない。