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ここからちょっと亘目線。

誘う相手か。
俺、そういうの縁ないから・・

ドン!!

亘「イテッ」
?「あ、ごめん・・」
亘「!」
その女は、どこかで見たような気がしたけど、忘れた。
でも―
なんだろう・・

すっげーかわいかった。

今まで自分が
かわいいかわいいって
言われてきたから、
女をかわいいと
思ったのは初めてだった。


君の目を見て、俺は魔法に
かかったんだ。
すれ違う様に凍り付いて
膝から崩れ落ちた。
そんな僕など
何も気にせず君は去っていった。
もう一度振りかえってみた、
膝の砂払いながら。

叶わぬ恋だと周りは言うけれど、
誰もかなわぬほど今君に

恋してるんだ。

あの子の名前も分からないまま
廊下の隅っこで
俺は静かにうつむいた。