そして一番気になるのが、先生は
どこか一点を見つめていたのだ。

しかも先生は薄い笑みも浮かべていた。でも一瞬ほんとに一瞬先生が悲しそうな表情をしていた。


だが私はその時どこを見ているのかは分からなかった。

でも、あの時私はどうして気付かなかったのだろう。

先生が見ていたものとは、
私の机に書かれた「死ね」という文字だったということを...

私はその日からあの先生の薄い笑みと悲しそうな表情が頭から離れなかった。