そして次の日、私は勇気をだして親友の由里子(ゆりこ)に
話しかけてみた。

だけど由里子は
「あれ?今誰か私に話しかけた?」
そう言った

やっぱり私はみんなの中から存在自体を消されてる。

そう確信した瞬間だった。

少しだけなら存在が残っていると
信じていたかった。

だけど現実はそうあまくなかった。

でも、そんな私にも谷口先生は
優しくしてくれた。

私が存在していることを認めてくれた。

私がいじめられ始めたときも
前と変わらずに接してくれた。

放課後だって今まで通りに話してくれた。

そんな小さなことだったけど
私は、とても救われていたんだ。