ひなちゃんの境遇は、私とは少し違うけれど。
祖父母に預けられる寂しさとか、孤独感はわかる気がする。
きっとひなちゃんの両親は預けたくて預けているわけじゃない。
だから、私とは状況は違うけれど。
「きっと、寂しいの我慢してると思います」
「ん?」
「ひなちゃん。もう小学5年生だからとか関係なく、寂しいと思います」
「・・・うん。そう思うよ、俺も」
なにを、自分と重ねてるんだろう。
一条さんの言葉に、いちいち反応してしまう。
気づいて。
私も、寂しい。
私も、一人ぼっち。
って・・・。
「喜ぶプレゼント探しましょうね」
「ああ。よろしく頼む」
優しく笑う一条さん。
ひなちゃんを想ってそんなに優しい笑顔になれるんだ。
羨ましい。
ひなちゃんが、羨ましい。