「おばあちゃんの事、悪く言わないで!」

「一華・・・?」

「おばあちゃんは、すごくよくしてくれてるよ。足腰だって弱くなってきてるのに、私のためにいろいろしてくれる。今まで私を育ててくれたのは、おばあちゃんだもん」



悔しくて。
辛くて。



「お父さんと、お母さんが今まで、親らしいことしてくれた事あった?仕事をしてお金は稼いでたかもしれないけど、でも、それって自分たちが働くのが好きだったからでしょ?今まで、私のためにしてくれた事なんてなにもないじゃない」

「親に向かって、なんてこというの!」

「今更親ぶらないでよ!こういう時だけ、子ども扱いしないで!」




私が声を荒げ叫ぶと、お父さんたちはハッとした表情を浮かべ押し黙った。




「夏休み、帰ってこれない時なんて言ったか覚えてる?もう高校生だから、大丈夫よねって言ったの。それなのに、今はまだ高校生だって言うの?自分の都合のいい時だけ言い方変えないでよ」

「・・・一華・・・」