「見たんだよ、朝。カフェから出てくるの。肩抱いて、・・・言ってくれたらよかった!やっぱり忘れられないからって!クリスマスも、広美さんと過ごしたいって・・・」



なにも、言えるわけがない。
全て悪いのは俺で。

事情がどうであったって、それが事実で。



俺が、一華より広美をとった。
そう思われても仕方がない。




「・・・事情がどうであれ、俺が一華を一人にさせたのは事実だ。言い訳はしない」

「・・・」

「一華も、俺なんかより、いい奴きっといるだろ」




大切な彼女ひとり大事にできなかった俺なんかより。




「いい奴ってなに・・・。私のためみたいないい方しないでよ!はっきり言えばいいじゃん!」

「一華、」

「もう私は用済みだって!高校生なんて子どもで、やっぱり向いてなかったって!はっきり言ってよ!」

「俺はそんな事、」