『つ、着いた。 』


うわっ

頭くらくらする。










『フー… 』

大丈夫。大丈夫。

いつものように心の中でとなえた。











ガラガラガラー←教室の入る音


いつもとおなじだ…。


変わらない。















いや、





でも1つだけ

ちがうのは












みのりといられないこと。










『覚悟してたけどやっぱり辛いな…。 』





周りには誰もいない。

寂しい。辛い。


あぁ、頭痛くなってきた。

かんがえすぎたのかな。



考えるのをやめたら

だいぶ頭も良くなった。







いつも楽しいSHRも

今日は楽しくない。








いつもの時間より

倍長く感じる。







先「では1時間目をはじめます。」

く「お願いします。」



あー。

今日何人にも聞かれた。

「みのりとケンカしたの?」

「海叶と別れたの?」

って。

みのりの方には

正直にいった。





海叶の方は言葉が詰まった。











なぜって、





今海叶はずっとみのりといる。

なんでも言って欲しいって言ってくれたのに




みのりといる。












話かけようとしても、



みのりが海叶を連れてどっかに行ってしまう。

話したくても話せない。




悔しい。

辛い。

悲しい。

恋しい。

寂しい。

冷たい。


さまざまな感情が入り交じった気持ちになる

でも寂しいの方がはるかに上。








いままでは

なんでも我慢できてたけど、

海叶のことになると我慢できない。













もうダメなんだ 私たち

別れないとダメなんだ。




















フラッ _( 」∠)_バタッ



く「大丈夫?結依さん!大丈夫?」

あっ心配してくれてる。

でもダメ。体がうまく動かない。




『…頭いたいッ…ッ… 』

先「結依さん! ちょっと誰か保健の先生呼んできて頂戴!!!!」


く「私行ってきます!」


先「大丈夫?」


フッ

そこから意識がなくなった。

心配してるみのりの顔を最後に。